輪ンコイン・寄附(金銭.物品等)の活用事例
■被災地の“放課後学校”コラボ・スクール
先日、輪ンコイン募金活動にて、被災地の“放課後学校”コラボ・スクール 大槌臨学舎に¥3,000の寄付をさせていただきました。
今回寄付をさせていただいた際に、認定NPO法人カタリバ様から以下のメッセージを頂戴しましたのでご紹介します。
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さて、このたびご支援くださったそっと応援する会様に、コラボ・スクール設立時のエピソードをお話させていただきます。
「子どもたちの未来にとって、本当に必要な支援とは?」
代表理事の今村久美が、被災地を歩き回り地元の方々に
お話を伺っていたときに出会った、一人の女子高校生の話です。
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2011年4月17日。
今村が初めて被災地に入ったとき、
宮城県石巻市である女子高校生に出会いました。
震災で両親が行方不明となり、
遺体安置所でたくさんの死体を確認するなど
つらい体験をした彼女が、そのとき取り組んでいたのは、
子どもたちと遊ぶ、というボランティアでした。
「私も大変だけど、私よりも幼い子どもたちはもっと大変」
「保母さんになるという夢をかなえたい。
親を失ったから短大にいけるかわからない。
でも、復興のために自分にできることをしたい。」
そう語る彼女の話を聞いて、今村が強く感じたのは、
「被災した子どもたちは、日常を失ったからこそ、
日常のありがたみがわかる」ということでした。
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「可哀想な子どもたち」に、ただ一方的に
“与える”という“支援”をするのではない。
震災というつらく悲しい体験を乗り越えた
子どもたちに寄り添い支える機能さえあれば、
誰よりも強く優しい、未来のリーダーが
この東北から、きっと生まれるはず。
そんな想いで設立された、コラボ・スクールは、
落ち着いて学習ができる環境の提供、
傷ついた心のケアに力を入れるとともに、
10年後の日本を支えるイノベーターの輩出を目指しています。
子どもたちが、震災によって将来の夢をあきらめることのないように
教育という側面から息の長い支援に取り組んでいきます。
今後とも温かくお見守りのほど、そしてご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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認定NPO法人カタリバ様にはメッセージを寄せていただき感謝しております。
コラボ・スクール大槌臨学舎には私たちが震災の年に出会った“弟”が通っていました。
出会った当時はまだ小学生だった彼が、今年の春に志望高校に無事合格し毎日充実した学生生活を送っています。
■こすもすウォールプロジェクト~被災地へクライミングウォールを
私達が応援している岩手県釜石市にある、こすもす公園の支援者の方がクラウドファンディングにて以下のチャレンジをされました。以下、支援者の方の言葉です。
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~クライミングウォールを作る背景~
2012年11月、私は岩手県沿岸にある小学校の校長先生とお会いする機会がありました。そこで、スポーツテストをした結果が全国平均100に対して、学校平均では70%、握力については50%程度しかなく、子ども達の体力の低下を心配されていました。その学校の校庭には仮設住宅が建ち、校庭はテニスコート2面程度の大きさに縮小されていました。
その時にクライミングウォールを東北の地に作りたいという想いが強まります。遊びとして楽しいものであるというのはもちろんでありますが、子どもの運動機会の提供という意味でも、クライミングというスポーツに触れられるのはいいのではと考え、クライミングウォールを東北に届ける活動をしています。
クライミングはホールドと呼ばれる石を頼りに登るものですが、使っていいホールドを限定することにより難易度が変わり、何度も果敢に挑戦していく楽しみがあります。
History 〜これまで作ってきたウォール〜
岩手の沿岸の町、釜石市にあるこすもす公園に出会い、
これまでに2枚のクライミングウォールを建てました。
毎回テーマを決めて絵を描き、地元の子ども達とその壁を彩っています。
公園でも人気遊具の一つとなっていて、小さな子がいつも取り付いています。
Our WISH 〜私たちが作りたいもの〜
2015年、私たちはこの公園に3枚目となるクライミングウォールを制作します。
今回は「銀河のウォール」を作ることにしました。
テーマは宇宙です。
宮沢賢治が書いた『銀河鉄道の夜』のモデルとなった鉄道が公園のすぐ横を走っています。
物語の中の銀河鉄道というのはこちらの世界とあちらの世界を結ぶ鉄道です。
この公園に咲くコスモスというのは英語ではcosmosと書き、宇宙という意味も持ちます。
銀河鉄道に乗っていってしまった2万の魂への想いを込め
3枚目のクライミングウォールに宇宙を描くこととしました。
そして自分達の描いた宇宙が完成したら、町の子ども達と天体観測をしたいと考えています。
完成するモノとしてのウォールがいいものとなるように努めることはもちろんですが、そこで流れる時間こそを大切にするため、町の子ども達とのイベントも開催していきます。遊具が増えることで子ども達の遊びの幅も広がり、ワクワクを届けられるのではないかと思っています。
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趣旨に共感した私たちは、活動の一助になるべく輪ンコイン募金から¥3000の寄附をさせていただきました。先日この企画はクラウドファンディングにて無事、目標金額を達成することができ、3枚目のウォールを作ることができました。
(写真はクリックすると拡大してご覧になれます / Click to enlarge the photo)
■福島の子どもを招きたい!明石プロジェクト(たこ焼きキャンプ)
輪ンコイン募金より217,825円を“福島の子どもを招きたい!明石プロジェクト(たこ焼きキャンプ)”に寄付させて頂きました。
“福島の子どもを招きたい!明石プロジェクト(たこ焼きキャンプ)”では、「被災地の子どもたちに、夏休みの一時期だけでものびのびあそべる環境で過ごしてもらいたい」との思いから、2011年から福島周辺に住む子どもたちを招いて、夏休みに約2週間のキャンプを開催してきました。今年も開催が決定しております。
震災から8年が経ち、同団体代表の小野さんは「助成金も厳しい状況になってきていて、なにも手を打たなければ、来年以降どうなるかわからない状況ではあります。」と述べられています。
福島の子どもを招きたい!明石プロジェクト(たこ焼きキャンプ)
ホームページ http://takocamp.sakura.ne.jp/index.html
ブログ http://takocamp.exblog.jp/
最後に、そっと応援する会 輪ンコイン募金活動は、この寄付をもって一区切りつけることをご報告致します。但し、これまでの寄付先の活動報告は継続致します。
これまで、東日本大震災への支援にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。皆様が力強い応援をし続けてくださったからこそ、この募金活動が成り立ったと実感しています。
当会では、これからも自分達のできる範囲で様々な社会問題に向き合って行ければと思っておりますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
そっと応援する会スタッフ一同