見えないもの。温かいもの。

こんばんは。大槌町桜木町からクレパです。

私は今年3月まで被災地ボランティアコーディネーターという仕事をしていて、主に現場班でした。

 

しかし、今の仕事は釜石市、大槌町の幼稚園・保育園支援(主に心のケア)ということで裏方の仕事が多いです。

最近よく思うのは、裏方がいないと現場は成り立たないということです。

 

仕事柄、大槌町、釜石市の多くの人々と触れ合う機会が多いです。そこで、いつも感じるのは子供にしろ、大人にしろ、一人一人違った悩みを抱えているということです。小さい悩み、大きい悩み、それは個々で違うので、比べることはできません。大切なことは、その一つ一つの悩みと真剣に向き合うことです。

 

この動作を心のケアの用語では「心を汲む」といいます。

 

相手の心を汲む、これは集中力と忍耐を必要とします。

私もまだまだ未熟者ですが、少しずつ少しずつ見えてきた気がします。

 

「こころ」

それは見えない。

だから少しでも見えた(汲めた)時のうれしさは何者にも変え難いです。そして、すごく温かい気持ちになります。

 

多くの先生や保護者の方と話していて、むしろ子供より、震災から今まで子供を守るために必死に生きてきた大人の方が、その緊張を解く「癒し」が今必要とされていると思います。(もちろん子供にも必要です。)

お父さん、お母さん、先生は本当に強いです。

しかし、その緊張をずっと保っていると、物凄い体力を消耗します。風船で例えると、パンパンに膨らんでいる状態です。その風船はこれ以上空気(ストレス)を入れてしまうと、破裂してしまします。

 

震災から1年経った今、このような状態の人々がどのくらいいるのでしょうか。

町の復旧もなかなか進まない中、毎日この異様な光景を目にしている町の人々の気持ちはどうなっているでしょうか。

 

これから潜在的な心のケアのニーズはどんどんあがってくると予想されてます。(現在でも多々上がってますが)

 

風船が破裂してからでは、遅いのです。

頑張っているお父さん、お母さんを守るため。

 

現地に駐在している利点を利用して、これから一人でも多くの大槌町民と関わっていきたいと思います。

 

もちろん外と中との中間役にも徹します。今日も支援団体BBQに参加して、多くの繋がりができました。

 

どんなことも私一人ではできませんが、

みんなの輪を利用して、一人でも多くの人の笑顔を取り戻したいと思います。

 

 

これは、今日から?吉里吉里国で売られている

「復活の芽」¥300です。

 

これから大きく育ってくれることを期待して、毎日大切に育てたいと思います(^○^)

 

 

くれぱ

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コメント: 1
  • #1

    haga masahiko (木曜日, 24 5月 2012 20:25)

    見えないものは、どうすれば見みえるのでしょうか。

    温かいものは、どうすれば本当の温かさを感じるのでしょう。

    クルミの復活の芽が、その答えを教えてくれます。

    芽に、無垢の水が汲み上げられています。
    目には見えません。

    冷たい水でも、芽にとっては温かい水なのです。

    見えなくてもいい。
    温かくなくてもいい。

    それは、見かえりを一切求めぬ無垢の思いです。
    澄んだ心です。

    それが自然の摂理なのです。